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creator interview 003 「Maria et Mariee(ドレス・タキシードアトリエ)さんに、聞いてみました。」

今回ご紹介するのは、アンティークドレスが人気のショップ、Maria et Marieeさん。
千駄ヶ谷にある、素敵なヴィンテージマンションの一室にあるサロンにお邪魔すると、
そこにはたくさんのドレスとスタッフの皆さんが出迎えてくれました。

今回は、オーナーであり、デザイナーでもある、西 敏裕さんにお話をお伺いしました。


-Maria et Mariee をはじめたのは、どのような経緯ですか?

ブランドを始めたのは、約10年前の、僕自身の結婚式がきっかけなんです。
当時僕は既製服のブランドで働いていて、妻が着る理想のドレスを探していたんですけど、思い描くドレスがなかったんですね。
ドレスショップも行きましたが、あんまりいいものがないし、ちょっといいかなと思うとすごく高い。値段に見合わないような気がして。
じゃあオーダーするしかないかなと思って、今度はいくつかオーダーのお店を見たけれど、やっぱりいまいち思うものがなくて。
いよいよ見つからないので、それでは自分で作ろう、となりました。
もちろんドレスなんて作ったことがなかったからいろんな人の力を借りて。
アンティークショップのオーナーさんにレースを譲ってもらったり、
パタンナーさんにパターンを引いてもらったり。
ウエディングドレスと、お色直しのドレスを二着を作りあげました。

作っている時は、仕事にしようとは思ってもみなかったんですが、
自身のウエディングを終えて考えてみると、アンティークドレスというものがこれほどまでに世の中にないのなら、切り口として良いかなと思って。
そこから1年くらいで、ブランドを立ち上げました。
最初は1ルームマンションの1室から、5年前にこの場所に移動して。
ドレスは、少しずつ少しずつ、増やして来ました。

(西さんが、初めて作ったウエディングドレス)


-Maria et Marieeさんのドレスの特徴はどんなところでしょう?
フランスやイタリアの古い生地を探してきて、1からドレスを作り上げるのが僕たちのやり方です。古いドレスを買い付けてリメイクするのではなくて。
生地は、1900年とか、1800年後半のものが中心でしょうか。
布地というか、古いベッドカバーとか、そういうものであることも多いんですけどね。笑

新しいドレスのデザインも縫製も、いらっしゃるお客様の接客も、スタッフみんなで、この場所でやっています。
だから、ドレスを作って行く中で、最初にデザインしたものから、どんどん変わっていくこともしょっちゅうあるんです。途中で、ちょっと違うね、こうした方が可愛いねって話したりしながら。
きっと工場とかだったら違うまま出来上がってしまうところだけど、ここで作るからこそ、作りながら直して行くことができる。それも僕らの良さだと思っています。
 1つしかない素材を組み合わせてドレスを作るので、色が合わないこともあって、色を抜いたり入れたりすることも多いんです。
紅茶やコーヒー、玉ねぎなんかで染めたりしながら、微妙な調整をしています。

そして、基本的に同じものは1着しかないので、接客を担当したスタッフが、
当日までに一度ドレスをほどいて、お客様のサイズに合わせて仕上げるんです。
ベールもアンティークのマリアベールを揃えていたり、ドレスに合わせる小物も基本的には、全て手作りなんですよ。
ドレスが完成した後も、年月の経過とともに少しずつ直しながら、時には作り替えながら、素材を引き継ぎ、ドレスを作っています。



ー昨年からは、タキシードもスタートされてますね。
そうなんです。なかなかうちのドレスに合うものがないので、オリジナルで作ることにしたんです。今、タキシードに関しては、フレンチスタイルと呼ばれるやり方でデザインしています。
タキシードはイギリスが一番の本場で、かっちりとしていて肩が張ったようなデザインが多いんです。フランスのタキシードは、どこか女性的で。肩も撫で肩だったりして、日本人にも合わせやすいんです。
うちのドレスに合うように、ヴィンテージの素材を使ったり、蝶ネクタイなどの小物も合わせて作っていますね。


-今後の展望を聞かせてください。

僕たちの場合、素材ありきなので、あんまり明確にどうしたい、とは今のところなっていないんです。
この間、ブランド初のカラードレスができたんですが、
それもたまたま、ドレスにしたい良い素材があったからやってみようか、となって出来上がったもので。
普通、既製服にはトレンドがあって、それを元にデザインをしていくものですよね。
ウエディングドレスにも確かにトレンドがあるけど、僕たちは左右されないものを作りたいと思っています。
古い素材の持つ魅力を引き出して、流行に左右されず、独自の世界観でドレスやタキシードを作り続けていきたいなと思っています。




(編集後記)
Maria et Marieeさんの西さんにお会いしたのは、Happy Very Muchを立ち上げてから1年が経った頃。
私たちのアトリエにお越しいただけることになった時、どんな可愛い女性の方がいらっしゃるんだろうと思ったら、ダンディーな西さんが登場されたので、びっくりしたのをよく覚えています。それからも、サロンに遊びに行く度に、スタッフの皆さんの優しい雰囲気が印象的で。
アンティークドレスというと敷居の高いイメージがあるけれど、とにかくアットホームなその秘密は、きっとブランドの全てを距離の近い小さなチームで手がけているところにあるのかもしれないと、今回の取材で思いました。

 そういえば、Maria et Marieeさんのドレスで使用しているようなアンティークの素材たちは、フランスの田舎の蔵に眠っていたりもするのだけど、ここのところ需要が高まっていて、手に入りにくくなってきているそう。手に入れる人も、おそらくコレクションしている人が大半だそうで、こんな風に洋服にする例はなかなかないのだとか。

目の前で見ているドレスが、もしかしたらフランスでベッドカバーとして長い間眠っていたのかもしれないと思うと、不思議なロマンを感じます。

文字通り、全てが世界で一着だけのドレス。
ぜひ、見に来てくださいね。

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【Maria et Marieeさん参加スケジュール】

"Happy Very Much 2017.summer"
(東京)8月5日(土)、6日(日)11:00〜18:00  @東京浅草  BEARS TABLE
※当日は、Maria et Marieeのスタッフさんが在店し、お花の展示、直接の相談を承ります。
イベント全体の紹介ページはこちら→⭐️

写真 手塚洵弥(1枚目、3枚目、5枚目)
インタビュー・本文 中澤茉里 

 

 

 




相談会予約・お問い合わせはこちら TEL:03-6231-6570(火曜日を除く11:00-19:00) MAIL:info@happyverymuch.jp

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